ハウルの動く城~「許し」が世界を天国に変えていく

こんにちは。フェアリーブルーの福本いずみです。

もうずいぶん前のことになりますが、宮崎駿監督の『ハウルの動く城』を見たとき、
「家」について考え込んでしまいました。

それは、私の家に、いわゆる「アットホーム」な感じがないからなのです。

「家庭らしさ」とか「家族らしさ」がない私の家・・

ずっと気になっていたことに、いろいろなヒントをもらえた映画なのでした。
 
 
☆。.:*.。…─…─…─…─…─…─…─…─…─…─….*:゜。☆
 
 
ハウルの動く城は、「家」というより「要塞」ですよね。
常に戦い、争いの匂いがつきまとっている。

荒地の魔女や、サリマンから隠れるために、ハウルはありとあらゆる魔法で
身を隠したり、戦ったりします。
私にはそれが、まるで引きこもりのように見えたのです。

そこにソフィーが現れて、「要塞」は段々と「家」になっていく・・

ソフィーが皆に食事を作るシーンがありましたよね。
大きなベーコンをジュージュー焼いて、目玉焼きとパンをあわせただけの
簡単な食事です。

ハウルは魔法使いなので、もっと豪華な料理を一瞬で出すことも
できるのだと思います。

だけど、誰かが作った料理を、みんなで一緒に食べること。

それが、自分たちが仲間であること、信頼できるのだということを、
ハートだけではなく、お腹を含めた身体全体で感じられるようになるのだと思います。

彼らには全く血縁もないし、身分も種族もバラバラです。
でもだからこそ、「彼らと一緒にいたい」という気持ちをつなぎとめるには
合理的な「契約書」よりも、「手作りのごはん」の力が強いのです。

ソフィーにはとても大きな包容力があるのだと思います。
「許しの知恵」とでもいうものでしょうか・・

キングスベリーの王室に呼ばれたハウルの代わりにソフィーが出向いたとき、
恐ろしい荒野の魔女も一緒に階段を上がりました。

ソフィーにとっては自分を魔法で苦しめている憎い敵のはずなのに、
彼女は魔女を許し、かばうのです。

自分を苦しめているものを許すことができるのは、並大抵のことではありません。
ですが、戦ったり、逃げたりすればそこは永遠に「地獄」のままなのです。
許して、共にいること。
それが「天国」を作り出していくのでしょう。

ソフィーの「許し」はハウルを変え、サリマンを動かして
最後には戦争を止めるところにまでつながった。

私は「許し」の持つ本当の力を、ソフィーの中に見たのだと思います。
 
 
☆。.:*.。…─…─…─…─…─…─…─…─…─…─….*:゜。☆
 
 
・・こんなことを書いてきたのは、実はソフィーと自分と比べてしまった
からなのですね。

私は長いこと、両親を敵だと思って過ごしてきました。
戦いもしましたし、逃げつづけてきました。
だから、そこは私にとって「地獄」だったのです。

「許し」の持つ力に、もっと早く気がついていればなぁ・・とも思いますが、
これも私の学びだったのでしょう。

今からできることを、少しずつやっていきたいと思います。
 
 
今の私の家族はといえば、20才を過ぎた子どもたち。

みんながそれぞれ好きなように生活しているので、家族というよりは
下宿屋さんみたいな感じになっています。

もっと家庭らしくしたい、家族らしくしたいと、ずいぶん考えてきたのです。

家具の位置を変えてみたり、食事を食べる場所を変えてみたり、
誰かの部屋に押しかけてみたり・・

そんなところに、猫のファルがやってきてくれました。
そうしたら、突然空気が変わったのです!

ファルを通して、家族の繋がりが感じられるようになってきたのです。

だんだん家の中が温かく、居心地のいい場所になってきました。

ファルは我が家にとって、ソフィーみたいな存在だったのかもしれませんね。

私もできることから少しずつ・・

通路になってしまっているリビングを、憩いのリビングとまではいかなくても、
居心地のいい通路にするところから始めてみようかな、と思っています。