人間が本当にほしいものは

こんにちは、フェアリーブルーの福本いずみです。

実は「やわらかな関係の人々」を書いたのは、その前に受けたフォトリーディング中級の講座でご一緒したHさんとお話をしたのがきっかけでした。

ですので、「あのお話から、こんなことを書いてみました」とお伝えすると
さらに素晴らしいメールをいただき、知らず知らずに涙が頬を伝っていました。

とても心地よい暖かな幸せに包まれた感じになりました。

そのメールを参考にさせていただく許可をいただきましたので、こちらに少し・・・。

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 ◆Hさん(48)からいただいたメールです
 
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福本さん
メール、ありがとうございます。
出張していて、お返事を書くのがすっかり遅くなってしまい、申し訳ありません。

お話、読ませていただきました。
福本さんの未来への思いというものが、私にも伝わってきました。
未来の福本さんが、今の福本さんに向けてメッセージを発している。
そんな気持ちがしました。

フォトリーディングセミナーの会場で、福本さんとお話した前の日、
実は元妻からメールが入っていました。

内容は、同僚の女性がうつ病を患って入院している旦那さんの世話をせず
受験を控えた子供たちの世話ばかりしていることに違和感を感じる、という内容。
奥さんは、顔を見ると自分も沈みそうだといって病院へ行かないそうです。
この女性、夫は愛していない、一緒にいるとうっとうしいけれど、子どものために離婚ができないと言っているそうです。

元妻は、「夫婦という形を守るより、仲が良いことの方がずっといいことだと思う。
あなたとは仲良くいられてよかった」という言葉を最後につづっていました。

僕もその通りだと思います。
でも、仲が良い状態であるためには、とても大事なことがあると思うのです。

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 ◆「さびしい風景」という本
 
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さみしい

もう何年も前、まだサラリーマンだった頃。
離婚してシングルだった僕は、転勤先である札幌で一人で住んでいました。

札チョン族という言葉を知っていますか。
札幌に単身赴任しているサラリーマンたちが、
自由を堪能している状態を皮肉ったものです。
でもね、札チョン族は、自分の帰りを待つ人がいるということが前提なんです。

僕も、最初の頃は、仕事と趣味を兼ねて、夜な夜なススキノに繰り出しました。
でも、楽しめないんです。
帰宅して一人になると、子どものことが浮かびます。
眠れず何度も寝返りをうちながら、自分は独りきりだと感じる日々が続きました。

そんなことが続いていたある日、いたたまれなくてどうにもならず
悩んでいた夜のこと。
ふと、昔読んだことのあるマンガのワンシーンが浮かびました。
「さびしい風景」というものだったと思います。
寒空の下、アヒルを抱いた女の子が、独りポツンと佇んでいる夢を何度も何度も見る女子大生のお話でした。

その女子大生は、美人だけれどずばずば物を言うので、男子学生からは煙たがられ
彼氏もできない、という状態。
見かねた友人(性格美人)が友人を紹介するのだけれど、なかなかうまくいかない。
そんな中、その友人が「遊び人だからダメ!」と会わせないようにしていた型破りな男の子に、主人公がどんどん惹かれていき・・・という内容でした。

結局遊び人の男の子と主人公が互いに惹かれあっていき、
性格美人である友人が一人だけ置き去りになるのです。
そこで、夢の中の女の子が自分ではなく友人だということに気付き
その風景が何とも言えずさみしいものであることを知ります。

結局何が言いたいのかというと、
自分よりもさみしい人がいる、ということを知れば
自分のさみしさだけは克服できるのだ、ということです。

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 ◆さみしさが消えた
 
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その話を思い出した時、僕は、もしかしたら同じ辛さを
元妻が味わうことになっていたのかもしれないと思いました。
彼女にそんな思いをさせることにならなくてよかった。
そう考えた瞬間、さみしさが私の中からすぅっと消えていったのです。

とても不思議だったのですが、そのあとには
必死に働き、女手一つで一生懸命子どもを育てている元妻への
ありがとう、という気持ちと、すごいな、という思いの両方がこみ上げてきて
「ありがとう」とつぶやきながら眠りに落ちました。
そのあとは久々に深い、静かな眠りに入れたことを今も覚えています。

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 ◆人が本当にほしいものは
 
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「人間は、本当に自分の欲しいものは、
それを他者に贈与することでしか、
手に入れることができない」

これは文化人類学者であるレヴィ・ストロースの「贈与論」の最も基本的な構想です。

人が本当にほしいもの。それは、他人からのリスペクトである。
僕はそう考えています。
他人からのリスペクトがないと、実はやせ細ってしまって
生きられないのではないか、と。

そして、他人へリスペクトを贈れない人は
自分も受け取ることができないのです。

人は一人じゃ生きていけないという、言い古された感のある言葉は
実は、物質的な手助けという意味もありますが
それ以上にリスペクトというものがないところでは
人は生きられないというごくシンプルな事実を表したものではないかと
感じているのです。

僕は元妻に、「きみのおかげで子どもたちが育ってくれたよ、ありがとう」
という心からのリスペクトを彼女に贈れたことで、
「あなたのおかげで、さびしい思いをしなくてすんでいます、ありがとう」
という元妻からの声なきメッセージを受け取ることができました。
それが、僕の誇りとなり、言いようのない寂しさを乗り越えられたのだと思っています。

ついつい、とりとめのない話をしてしまいました。
さらっと流していただければ・・・。

今後ともどうぞよろしく。

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 ◆さみしさは、何で埋まるのか
 
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さみしさは何で埋まるのか

Hさんはその方法をリスペクトであると教えてくれました。
これは言い換えれば「慈しみ」「信頼」「感謝」になると思います。
そしてそれらは全て「愛」を表しているものです。

そして、埋まらない寂しさは何をしたら埋まるのか。

独りにならないよう、人に会う
セックスをする。
お腹を満たす。
嗜好品をたしなむ。
買い物をする。
仕事に打ち込む。

このようなものは「依存」と言います。
気晴らしになるし、人との関係が良くなるかもしれませんが
深いさみしさは埋めることができないのです。

気付かないまま依存を続けると「依存症」と呼ばれる分野に踏み込んでしまいます。
「それでは埋めることができない」と知りながら、何かに追い立てられるようにして
その行為を続けてしまうのです。
続ければ続けるほど、逆にさみしさや脱力感が強くなってますます辛くなります。

埋まらない寂しさをしっかり抱きしめ、
大切な人に向けて「敬意」「感謝」「愛」を贈ることができれば
そこからやっと、人と繋がる、という感覚を取り戻せるのです。
そして、Hさんのように深い眠りに落ちることができるでしょう。

Hさんに出会えたおかげでこのような話をすることができ、そして多くの方にお伝えできること。
全てに感謝いたします。
ありがとう。