下町ロケット

下町ロケット

こんにちは、フェアリーブルーの福本いずみです。

今日は最近読んだ、池井戸潤の本のあれこれをシェアします。

我が家にはテレビがないので、ドラマになったとか映画になったとか、
今話題だとか、全然わかっていないので、
変な事書いていたらごめんなさい。


ここ数ヶ月で、池井戸潤の小説を何冊か読みました。
銀行シリーズの、半沢直樹シリーズは、
サラリーマンなら一度はこう行動したい、言っててやりたい!!、
というような事をガンガン実現実行していく姿が痛快です。


オレたちバブル入行組
オレたち花のバブル組
ロスジェネの逆襲
銀翼のイカロス


やられたら倍返し、だったでしょうか?
黙っていない。
正しいと思った事は何があっても徹底的に貫く。
調べ尽くす。
決して権力に屈しない。
妥協しない。

あらゆる組織は大きくなると腐っていくものですが、
その腐り始めた中で、彼は決して腐らないのです。

読んだ後に「やった*\(^o^)/*」という心地よさが残ります。



「空飛ぶタイヤ」も、銀行シリーズではないけれど、
不正・濡れ衣と徹底的に戦う男の姿が、美しいです。
決してあきらめない、やり抜く姿に、ちょっと惚れます(=^・^=)
アーキタイプで言うと、半沢直樹も空飛ぶタイヤの主人公も、パリバリの「戦士」です。


池井戸潤の作品は、軽く楽しく読めていいな~と思っていました。



そして最近人気らしい「下町ロケット」シリーズ。
これが面白い。

このシリーズは、半沢直樹シリーズと違って、
人間が非常に丁寧に描きこまれています。


下町ロケット
下町ロケット2・ガウディ計画
下町ロケット ゴースト
下町ロケット ヤタガラス (これはまだ読んでいません)


大会社の、利益を上げる事を最優先にしたビジネスモデルの中で、
人が卑劣になって行かざるを得ない姿や、
利益優先の犠牲になって人生を転落していく人の姿。

その社名が「帝国重工」というのですが、社名と会社の中身がぴったりなのです。
傲慢不遜で中小企業を虫けらのように扱います。
自分達に利益があれば、相手の会社を騙すのも潰すのも平気なのです。


そして主人公は、佃製作所の佃航平社長です。

今までと同じように佃社長も理不尽な扱いをする相手と徹底的に戦うのですが、
戦い方が今までの作品とは一味違います。


佃社長は、人として当たり前のことを前提にして、
その上で利益を上げようとします。

佃社長にとって、社員は家族なのです。
育てるべき息子たちなのです。
それが佃社長の一番大切なことなのだと思います。


だから決して裏切ったりしないし、ずるいこともやらないのです。
社内から裏切り者が出て、ライバル会社に移籍するという事件もありますが、
その社員に対しても怒りがないのです。

自分に縁のあった若者として、困っていないか、うまく行っているのか心配します。
そしてその社員が佃製作所の機密データを漏洩させてライバル会社に移籍したことがはっきりした時、
社長はその社員に電話をします。
その時の言葉は、

「世の中や会社に迷惑かけないようにしろよ。」

そこには怒りも恨みもありません。


お人好しだ、という人も勿論いますが、
佃社長とはそういう人なのです。
誰かを裏切って何かをしたら、その先で必ず悪いことが起きる。
因果応報ですね。
それがよくわかっているから、迷惑をかけないようにしろよ、と言ったのでしょう。


もしかしたら、こういう社長の姿を「もどかしい」と思う人もいるかもしれません。
なぜバシッと怒らないのか。と。
そんな事をしているから、足元見られるし裏切られるし、いいようにされるのだ、と。



私は、佃社長は非常に成熟した大人なのだと思います。

仏教の修行の中で出てくる言葉があります。
その一つをご紹介しますね。


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全ての衆生の喜び幸せは、我が喜びでもあり、それを切に願う。
全ての衆生の苦しみは、我が悲しみであり、それを取り除く。
全ての衆生の善き行いや幸せは、我が喜びである。
全ての衆生の悪行や自分への害は、慈悲をもってそれを捨て置く。

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自分を裏切った社員を非難しないどころか、行く末を心配する姿に、
この4行を実践している「徳」のようなものを私は感じました。

若手研究員たちの命がけの開発結果が、相手の会社に選ばれなかった時、
佃社長は、自分の責任だ、自分が至らなかった、と社員全員に謝ります。

社員が裏切るのも、自分がちゃんと育てられなかったから、と謝ります。
相手の会社の卑劣さを決して口にしません。
言い訳をしません。



そして3冊目の「下町ロケット ゴースト」では、
信頼して一緒に仕事をしたいと思ったので15億の融資もしましょう、
と思って親身に助けていた会社「ギアゴースト」に裏切られます。

その会社はライバル会社の傘下に入ってしまいました。

これは一見「裏切られた」のですが、
実は「難を逃れた」のです。


人が成長していくと、このような形で難を逃れるのです。


別の言い方をすると、波動が合わなかったのです。
その、助けようとした会社の社長は「ブラックエンジン」でした。
過去の怒り恨みをガソリンとして走っています。
傘下になった相手の会社も、ブラックエンジンで入っているので、
波動があった、としか言えません。


佃社長は「ホワイトエンジン」なのです。
「こんなすごいものを作ってしまった*\(^o^)/*と言えるような仕事をしよう」といつも言います。
仕事が大好きで、信じられないような職人技を当たり前のようにこなし、
仕事に全身全霊を打ち込んでいく、
それを世の中の良き事に役立てていく。
そういう仕事をしています。


佃製作所のような会社で働けたらなぁ、、、、


と思う方も、多いのではないかなと思います。


佃社長のような人と知り合いたかったら、
自分の波動を上げるしかありません。

結局人は、自分とどこかで波動のあう人としか繋がれないのです。