「民芸のバスケタリー」で感じたこと

民芸のバスケタリー

こんにちは、フェアリーブルーの福本いずみです。

秋は芸術の秋。
なぜか、どうしても行きたい、という企画があちらにもこちらにもあり、
最近は美術館や博物館などに何度も行きました。

その中から一つシェアします。



大阪の吹田市には「大阪日本民芸館」があります。
ここで今「民芸のバスケタリー」という企画をしているので行ってきました。

民芸館というのは、芸術家の作った作品などではなく、
普通に暮らしている名も無い職人の、美しい手仕事を中心に、
民芸運動を牽引した民芸作家さんたちの作品が収められています。


で、とにかく今は「民芸のバスケタリー」という、
竹や植物のつるなどを利用して編んだ、
カゴやざるなどの企画展示でした。

http://www.mingeikan-osaka.or.jp/exhibition/special/

ここにチラシがあるのですが、
このカゴの実物を是非見たい、と思って行ってきました。


このカゴ、私はもっと小さなものを想像していたのですが、
意外に大きかったです。
私の感覚では、背中に背負う最大の大きさかな、と思います。

そして美しい。

色気がある。


網目の美しさ。
形の優しい柔らかい美しさ。
背負い紐の美しさ。
肩当ての裂織りの美しさ。


左右に見える裂織りの肩当ては、
着古した着物を裂いて編んだ裂織りだと思います。
左右で色合いを揃えてあり、
赤や緑などの配色と配置が、華やかでなんとも言えない色気があります。

背負うための紐は、素材は何で作られているのか私には分かりませんが、
何かの繊維を丁寧に撚り合わせて、長く長く撚り合わせて作られています。
太さも均一ですよね。

フタのてっぺんについているつまみの可愛らしさ。
フタと本体をつなぐバックルの役割をしている四角く編んだものの美しさ。


私はため息をつきながら、小一時間佇んでいました。


他にも素晴らしい作品がたくさんありました。
見事に編まれたカゴや、しめ縄のようなもの。
これもすごかったです。

それから「みの」ってありますよね。
藁を編んで作られたカッパのようなものです。

その襟元には、編み込みで作られた見事な模様がありました。


冬の寒い時期や、昼間の仕事を終えた後の囲炉裏端の暗い片隅で、
女たちがこれを編んだのでしょう。
重労働の疲れで半分眠りながら、一生懸命作ったのでしょう。


藁でミノを編んだという事は、藁があったのですよね。
稲の収穫があり、残りの藁も大切にして、
屋根を拭いたり、敷物や草履を編んだり、ミノを作ったりした。

その生活を考えると、
身の回りの道具の一つ一つを自分たちで作り、
大切にしていたのだという事が分かります。


そしてもう一つ思うのは、
民芸館で見たあの見事なカゴのような存在感の強いものが、
日常生活の中にあるとしたら、
それはなかなかものすごい事です。

下手をすると、その存在感に自分が負けてしまうのです。
そのものが一つ家の中にある事で、
生活全体が影響を受けるでしょう。

それがあるだけで、空気が変わると思います。


これはなかなか大変な事だと思います。




話は少し変わって、


今私たちは、何かが足りなければ簡単に買ってきます。
しかも100均が普及してからは、大抵のものはここで揃ってしまう。
安物なので使い方も雑になりがちだし、
壊れれば捨てて新しいものを買えばいい。

でも。

例えば今私の横には、100均で買ったブラスチックのトレーがあります。

これはプラスチック工場から出荷されたのですよね。
それを運んだトラックがあり、
積み込んだ人がいる。
バラバラではなく、大きな箱に梱包しただろうと考えると、
梱包した人、あるいは機械、梱包の資材、その資材を作った人、
それらを設計した人、材料を調達した人、そうするように指示を出した人、
それからそれから、、、、、

膨大な人数が関わっています。

そしておそらく、作ったのは海外の人件費の安い地域ですから、
海外の工場を作った人とか、通訳とか、工場の建設とか、資材とか、、、、、、
企画した人、宣伝した人、人での手配をした人、、、、
膨大な人が関わっています。
想像していたら、気が遠くなりそうになりました。


この、安物のプラスチックトレーに、どれほどの人や時間がつぎ込まれているのか、、、、、


今までの私は、人が心を込めて作った手仕事に強い思い入れがあり、
工場で作られたものを軽んじる傾向がありました。

でも、工場で作られたものの方が、もしかしたらものすごい人数と時間がかかっているのです。

初めて私は、ありがたいなぁ、、と感謝の気持ちが湧いてきました。




そしてこういう製品は、

心がこもっていないから、いい。

のかもしれないな、、とちょっと気づきました。


人数と時間は投入されているけれど、
思い入れや心はない。
だから軽い。
どんな使い方をしても気にならない。

大切にしてもいいし、ぞんざいにしてもいい。
それが家の中にあって、空気が変わるようなことはない。
そんな存在感はない。



そういう気安さ、楽さが100均にはあるのですね。


今までの私の中には、
心を込めて作った素晴らしいものと、
心のない安物、

という区別があったのですが、

今の私は、どちらも素晴らしいのだな、と思えるようになりました。



ああ、でも、、、
民芸館のあのカゴを日常の中に置ける人なら、
100均のプラスチックトレーさえも、
美しいものとして生活の中に溶け込ませることが出来るでしょう。


手仕事の素晴らしいものも、
100均の気楽なものも、
大切に出来る自分でありたいな、と思いました。



そのためにも、、、、真面目に断捨離と掃除をしなくては、、、、、



今日のこの話から、フェアリーブルーで何かご紹介出来るものはないか、、、
と考えたのですが、思いつきません。
最後に掃除の話になったので、浄化用紫ソルトか、クリスタルパウダーでしょうか、、、、

うーむ、、、うーむ、、、、




、、、、、




では。