こんにちは、フェアリーブルーの福本いずみです。
先日、「マチネの終わりに」のお話を書いたら、
続きが出てきました。
アウトプットは本当に大切です。
アウトプットすると、何かが動き出すのです。
よくあるお話ですが、
例えばある男性が起業したりしてとても大変などん底な時期を、
ある女性が支えてくれていた。
その女性と結婚し、共に支えあいながら頑張ってきた。
仕事が軌道に乗り始めたら、その男性が外に女性を作り、
苦労を共にした女性と離婚して、新たな女性と家庭を作る。
なぜかこういう系の事、よくありますよね。
「苦しい時期を支えた女性を捨ててしまうなんて、、、、、」と思われて、
新たな世界に踏み出した男性が悪者にされる事が多いようです。
「マチネの終わりに」も、ある意味そういうお話です。
洋子さんの場合は夫の浮気で離婚を迫られたわけですが、
夫は心のどこかで分かっていたのでしょう。
自分の役割は終了したのだ、と。
もっと暖かいふれあいのある、自分にも気を使ってくれる女性と家庭を作りたいと思ったのです。
これはどちらが先にそれに気づいて、
どちらが先にそれを言い出すか、というだけのことだと思います。
聡史は元マネージャーと結婚して献身的な支えを受け取っていました。
彼女は自分のひどい仕打ちを隠し通すことができずに、聡史に話してしまいます。
それは聡史が十分に癒されたからこそ、言えた事でしょう。
この小説の中では語られていませんが、夫婦を続けていくのは難しいと想像できます。
深い傷を負った人が癒されていく時、その人のサポーター的な仕事を引き受けた人との別れがあるのか。
もちろん、全ての人にそのような別れが来るわけではないけれど、
そういう事、しばしばありますよね。
先日メルマガを出した後に考えていたら、
答えが降りてきました。
傷ついた人をサポートする時、サポーターに必要なのは「母性」です。
全てを受容し、傷を癒していくためには、強い母性が必要です。
傷ついたという事は、心理的な退行が起きて、ある部分で幼児返りしているので、
母性がマッチするのです。
その傷が癒されると、心理的な退行が必要なくなり、その人は文字通り成長します。
癒されて戻ってきて成長していると、パートナーの母性的な対応は不要になる。
うざくなったりする。
人は母親から卒業して自立していくものだからです。
マチネの終わりにの二人にも、それが起きたのではないかな。
だから洋子は夫から離婚を迫られたのでしょう。
だから聡史は妻から、一生涯聞きたくなかった真実を聞かされたのでしょう。
そういう形で、もう深くて強い母性が必要な時期の終わりが来たのだと思います。
私たちヒーラーの役割は、ここにあるのだと思います。
ヒーラーは赤の他人ですから、その人に必要な時期に必要な母性を十分にお届けして、
その人が癒された時にはさっさと去っていく。
癒された人は、パートナーがいればパートナーとの人生を、
次のステージに上がって続けていくのでしょう。
■ 編集後記 ■ >>>>>>>>>>>>>>>>>>
「マチネのり終わりに」を読んだので、
仕事のBGMがバッハになりました。
バッハはいいです~
そして合間にクラシック音楽のギター演奏。
ギターはいいです~
染まりやすい私です。
では。