ヒーリングを仕事にしている人のための本のご紹介です

こんにちは、フェアリーブルーの福本いずみです。

読書

今日はお勧めの本をご紹介します。
本当は毎月、と思っているのですが、
できれば、というペースで頑張ります。

スピリチュアル系の本や、あなたの専門分野の本はご自身でチョイスして
読まれるでしょうから
私は、プロでいるために読んだ方がよいものを。
あまりメジャーではないけれど読んでおくといいよね、というたぐいのものを
選んでご紹介していこうと思います。

今日の一冊は、内田樹著、「邪悪なものの鎮め方 」という本です。

内田樹さんは神戸女学院大学の文学部名誉教授で、
専門はフランス現代思想、映画論、武道論。
大学では「現代霊性論」という講義を行っていた事があるという方です。

以前ご紹介した「下流志向 」も内田さんの本でしたので
読んだことがある、という方もいらっしゃるかも。

ちなみに「下流志向」も、是非是非ヒーラーさんに読んで頂きたい一冊です。
現代っ子に、クライアントさんとして現れる方のお子さんたちに今何が起きているのかを
理解するために必要なものだと感じています。

内田さんの著書はどれも本当に興味深いものばかりです。
内田さんなりの正解がズバリと書かれているので、読むとすっきりします。
でも、これが実は毒となります。
明確かつ納得できてしまうものなので、自分で考えなくなってしまいます。
考えることこそが実り多い作業と分かっていながらです。

薬と毒は紙一重。
そこに留意して読んで行けば、内田さんの本は最高の薬となります。

私は詳しくは分からないのですが、アメリカではスピリチュアルに関する研究が
大学等で熱心になされているのはごく当然のことなのだとか。
日本にはそういうのがないよね、と思っていましたが
実はあったんですね。

内田さんはもう退官されて今はしていないようですが
大学の講義で「現代霊性論」を受けられるって素晴らしいですよね。

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 ◆能力について考える
 
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では、抜粋してご紹介します。

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「超能力」とか「霊能力」と呼ばれる能力は現に存在する。
ただ、私はそれを別にそれほどスペクタキュラーな能力だと思っていない。
潜在的には、そのような能力は誰にでもあり、それが開花するきっかけを得た人において顕在化しているということだと思っている。
せっかく万人に共有されている潜在能力であるのなら、開発して「災厄を未然にふせぎ、限られたリソースを重点配分する」ことに役立てればよいと思う。
だから、そのような能力の成り立ちと操作方法について研究しているのである。
別にいばって言うほどのことではなく、五万年ほど前から、人類の先達たちがずっとやってきたことである。
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知に足が付いたこの感覚、心地よいです。
内田さんは自分の能力について一切言及しません。

私たちはついつい、スピリチュアル系の能力を持つ人を高く評価したり
そういう能力がある自分をすごいとおもったりして
エゴで暴走しがちです。

そんな時にこれを読むと、冷静に見えることができそうですね。

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 ◆父性というもの、それと
 
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抜粋したいのですが点在しているので難しい・・・
でもご紹介したいのです。
私たちの苦しみの共通の原因について分かりやすい解説がされているのです。

心理学系の人たちが、自分の理論の枠組みの中で難しく述べているようなことを
村上春樹の「IQ84 」や、世の中で起こっている事象などを例に挙げつつ
「父性」というものの性質を教えてくれています。

基礎知識がないとよく分からないかもしれません。
しかし、ヒーリングの仕事をしていくつもりであれば
これは理解しておいた方がよいです。

私のセミナーでは、「古事記系・チャクラ系セミナー」「恋愛塾」などでお伝えしてきました。

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 ◆担当が決まっていない、仕事
 
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私の大好きなところをご紹介しますね。

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「仕事」には「私の仕事」と「あなたの仕事」のほかに「誰の仕事でもない仕事」というものがある。
そして、「誰のものでもない仕事は私の仕事である」という考え方をする人のことを「働くモチベーションのあ人」と呼ぶのである。

中略

私が知る限り「仕事のできる人」というのは、例外なく全員「そういう人」だからである。
ビジネスの現場において、「私の仕事」と「あなたの仕事」の隙間に「誰の仕事でもない仕事」が発生する。

中略

共同体における相互支援というのは要するに「おせっかい」ということである。最初に「災厄の芽」をみつけてしまった人間がそれを片付ける。
誰もが「自分の仕事」だと思わない仕事は「自分の仕事」である、そう考えるのが労働の基本ルールである。
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この考え方が分かれば、平和で居心地のよいコミュニティの場を作ることが
可能になると思います。

私はいつか、コミュニティを作りたいと考えています。
でもその時には、「これは私の仕事ではない。やっても見返りがないからやらない」という理由で目の前のゴミを拾わないような人とは暮らす気がありません。

コミュニティなどと言わなくても、日々の生活を快適なものにするのは、このような行動指針と呼ばれるものではないでしょうか。

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 ◆最後に伝えたいこと
 
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癒し

実は、この「邪悪なものの鎮め方」の中には、
具体的にどうしたらいいのか、というものは全くありません。
そういう分野の事は、他の先生や本から学べるからでしょう。

ただ、邪悪なものが現れて、常識的な判断や経験からではどうしたらいいのか分からない状況になった時に必要なものは何なのか、ということについては前書きでさらっと書かれています。
それが出来れば苦労はしないのですが・・・。
でも、この方向性はその通りだと感じます。

内田さんのこの本は、目の前にいる人の苦悩をどう受容して癒すのか、
なぜ癒されないのか、
ヒーリングという仕事を自分や社会の中でどう位置づけるのか、

そんなことを考えていくためのヒントが満載なので、お勧めします。

お時間と心に余裕があれば、ぜひ「現代霊性論 」もご一緒に。