こんにちは、フェアリーブルーの福本いずみです。
最近、「言い訳」に関する話題が増えているので、
ちょっとシェアします。
事情は適当に改竄してあります。
Aさんは誰かに何かをすることを期待されていて、
それがなかなか出来ないハードルの近い事なので、
その相手に、出来なかった理由を話すそうです。
そうすると相手の方が「言い訳ですね」と言うそうです。
Aさんは事情をわかってもらい、
どうすればいいのかのアドバイスが欲しいだけなのに、
なぜ「言い訳」と怒られるのか理解できません。
実は、出来なかった理由の説明は、多くの場合「言い訳」です。
「言い訳」とは何かと言うと、
表面的には「ごめんなさい、できませんでした」
と言っているのですが、その後に、
あれこれこういう事情で、無理だったのです。
だから悪いのは私ではありません。
私のせいではないのです。
と言外に言っているのです。
これは聞いている人にとっては、
気分が悪くなるエネルギーです。
多くの人はイライラするでしょう。
Bさんとも同じ話をした事があります。
Bさんも、相手に事情を分かってもらいたいから、
状況の説明をいつもしているそうです。
事情を分かってもらいたい、と言うのは結局、
「出来なかったのは私のせいではなくて、事情のせいです」
という事を分かって欲しいのですよね。
そしてAさんもBさんも同じ事を言っていたのですが、
会社で仕事をしている時に、
何かうまくいかない事があれば必ず、
その理由を説明することを求められていたそうです。
理由を説明すると、
「それならばこうすればいいよね」
とか、
「ではこうしましょう」
とか、
何か方法や対策やアイデアにつながったそうです。
だからそれと同じ感覚で、
何かがうまくいかなかった時には「理由を説明するものだ」
「理由を聞いてもらいたい」と思っていたそうです。
もっと極端な話も最近お聞きしました。
Cさんの知人のDさんは、どう考えても明らかにDさんが間違えたのに、
延々とあれこれ言い募り、決してそれを認めないのだとか。
どんな事があっても絶対に認めないのだそうです。
Cさんによるとその言い訳は、
5才くらいの子供レベルなのだとか。
それにかなりうんざりされている様子でした。
これらの「言い訳」は何が違うのでしょうか?
というわけで、ちょっと考えてみました。
私が思いつくのは、その「状況説明」をする「理由」とか「目的」とか「動機」です。
職場で何かがうまく行かなかった時には、
状況説明をする目的は、
「仕事がスムーズに失敗なくいくために」ですよね。
だから具体的にこうしたらどうか、というアイデアが出てくる。
ちゃんとした仕事が出来ることが、職場の優先事項ですから当然ですね。
そして事務的かもしれないけれど、気持ちの良い会話になるでしょう。
個人的なことで何かを相手に期待されていて、
それが出来なかった時の状況説明の目的は、
「分かって欲しい」
ではないかと思います。
何を分かって欲しいのかと言うと、
「状況がこうだったのだから、私は悪くない」ということを分かって欲しいのでしょう。
Dさんの言い訳も同じだと思います。
自分が間違えたことを認めたくない。
自分が悪いと認めてしまうと、プライドが許さない、自分が崩れてしまう。
絶対に自分は悪くないことを証明しなければならない。
というような心理が働いていたのではないか、と想像しました。
自分が悪かった、と本当に認めるのは勇気が必要です。
口で「分かった分かった、私のせいね」とか、
「はいはい。悪うございました」
などと言うのは、決して認めていませんよね。
そういう態度は相手を傷つけます。
とてもイヤな気分にさせます。
自分が本当に悪かった、間違っていた、
と心から認められる人は、大人なのだと思います。
それだけの「器」があるのです。
そしてその「悪かった、間違っていた」のは、
勘違いした、
思い込んで相手を決めつけた
自分の考え方が相手とずれていた
うっかり忘れていた、
というレベルの事が多いですよね。
冷静に考えてみれば、大したことではありません。
それを認めたとしても、プライドが傷ついたり、
自分の存在意義がなくなったり、
立場がなくなったり、
というような大袈裟なことではありません。
ちゃんと認めることができれば逆に「誠実な人」「信頼できる人」
という評価を得られるでしょう。
少なくとも私は、真っ直ぐに謝れる人は信頼出来ます。
言い訳をして自己弁護をする人は、信頼しにくいです。
あなたの中にも「分かってもらいたい」
「本当は私は悪くないのに」
という気持ちが湧いてくることはないですか?
実はその原因は、多くの場合は子供時代に遡ります。
子供時代に十分に両親に話を聞いてもらえていない人は、
いつまでも「分かってもらいたい」という強い思いを引きずることが多いです。
それは「心の傷」がそうさせています。
誤解されたこと、
全く相手にされなかったこと、
無視された、
聞いてもらえなかった、
そんな体験が心の傷になっている場合が多いです。
そんな時には、ヒーリングかアチューメントが役に立ちます。
では。