「役割」に依存していませんか?

こんにちは。フェアリーブルーの福本いずみです。

今日は「役割」についてお話ししようと思います。

この世界を生きていると、誰もがいろいろな役割をしていますよね。
父であったり、母であったり、
子供であったり、生徒であったり、
社長であったり、部下であったり、
店員であったり、買い物客であったり。

その中でも、しっかりと自覚して、意識的に行わなければいけない役割もあります。
いくつか例をあげてお話ししてみますね。
 
 
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たとえば、社会心理学者のスタンリー・ミルグラムが行った「権威への服従」
という実験があります。
ニューヘイブンという村に住んでいる、普通の人たちに行った実験です。

質問に答えられなかった人たちに、電気ショックを与えるボタンを押す。
実際には演技だったそうですが、相手はとても痛がり、苦しみます。
そしてボタンを押すたびに、電流はどんどん強くなり、
彼の苦しみは増していきます。

その人たちに向けて、一体何%の人たちが躊躇なくボタンを押せたと思いますか?

450ボルトという激しい電気ショックでしたが、
相手の苦しむ顔を見ても、なんと65%の人が抵抗を感じずにボタンを押せたと
いうのです。
 
 
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また、「エス」という映画がありました。
これも、実際に行われた心理学の実験を映像化したものです。

アルバイトで雇われた被験者たちを2つのグループ、「看守」と「犯罪者」に
分けました。

ただの実験ですので、実際の犯罪に関わっていたわけではありません。
それでも、どちらも段々役割にハマっていって、看守役は手がつけられないくらい
凶暴で、残虐になっていきました。
 
 
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また、ヒトラーの例もあげてみます。

現在ではこれだけ批判されているにも関わらず、当時のヒトラーは神にも等しい
存在でした。

何故、人々はヒトラーに熱狂し、心酔して、盲目的に大量殺戮を繰り返して
いったのでしょうか?
 
 
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誰もがおかしいと分かることなのに、「役割」の当事者となると盲目になってしまいます。
おかしな言動を、躊躇なく行えるようになっていくのです。

そこには、「依存」と「コントロール」の関係があると思います。

私たちは常に、迷い、悩み、それが正しい道かどうかの不安を抱えながら進んでいきます。

そこに「役割」を与えられると、自分で考えなくて済むようになるのです。

盲目的に「役割」をこなしていけばいいので、安心します。

そして、その「依存」によって、ますます相手に「コントロール」されていくように
なるのです。

「そんなこと言っても、私にはそんなひどいことはできないわ」と思いますか?

実はこれは個人の問題ではなく、どんな人の中にも、65%の「影」や「闇」が
存在するということだと思うのです。

誰かの頼みを断りきれなくて、ついずるずると引き受けてしまった・・
自己嫌悪・・
なんてこと、誰にでもありますよね?

そんな小さな出来事と、根っこは同じだと思うのです。

「役割」を与えられたとき、自分が納得できないことを要求されることもあるでしょう。
その時に、きっぱりと「NO!」と言えるかどうか。

「YES」を選んでも、「NO」を選んでも、自分で決断して、選んで、行動する。
そういう姿勢が大切だと思うのです。

「役割」はあなた自身ではない、ということを覚えていてください。

自分の考え、信念よりも「役割」が大きくなってしまうと、それは「役割依存」に
なるのです。

やめてくれと苦しみ、懇願する相手に、450ボルトの電流を流すボタンを押す
可能性は誰にでもあります。

そこでボタンを押すか、断るかはあなたが決められるのだということを
覚えておいてくださいね。

「役割」にも、こんな「影」だけではなくて「光」の部分もあるのですよね。

「役割の影」と「役割の光」、意識的に選んで、行動していけたらいいですね。