困難と付き合う工夫

昨日までの記事のことで
いくつか、リアクションをいただきました。

ある友人は、父がアスペルガー症候群傾向だと分かったそうです。
分かった事で、長年の謎が解けてとても楽になった、と伝えてくれました。
怒り爆発の矛先がこちらに向くのも
今までとは違う気持ちで、いったんクッションを置いて
受け止められるようになったそうです。

夫がアスペルガー症候群傾向の友人は、
気持ちも話も通じなくてストレスだったけれど、
話し方を工夫したり、試行錯誤することで
なんとかなるかも…、と、気持ちが楽になったそうです。

こういう話が聴けると、私もうれしいです。

そして大切な友人に私のADHD(注意欠陥多動性障害)傾向の話をしたら、
こんなメールももらいました。

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ADHDのことは、少し興味がありました。
息子は英語と漢字がとにかく苦手です。
それが、理解出来ないのか、努力を怠っているのか
私に判断が出来ませんでした。
でも出来ないからしなくていいよ、ということになると
他の部分も全部そのようにしてしまうので、難しい。
つらいことは、わかっているけど
あえてつらい体験も必要だろうと思う部分もあり
どう接していけばいいのかわからずにいます。

病気ということにしてしまうと、何でも保護されるというのも危険ですし、
無理に努力をしいられるのは
本人にとっては大変な苦痛だろうと思います。
そのあたりが難しいです。

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これは最もなことです
これを受け、今日は「苦手」とどう付き合うか、を考えようと思います。

病気というくくりに入れて、何でも保護されるのも危険

というニュアンスは皆さんも
お分かりかと思います。
親としては本当にここは悩む所だと思います。

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 ◆病気というレッテル
 
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病名や診断名というレッテルを貼ると
レッテルが一人歩きしてし
「私は○○だから出来なくていいのよ」と言ってしまい
都合の悪い事を回避する理由になりかねません。
それを心配されるのでしょう。

自分の子どもが、何かあると
すぐに逃げる性格になると困る、という心配をしているのでしょう。

確かに何か都合の悪い事から逃げる時に
診断名は効果的な武器になりえます。

しかし、もしそういう時には、無意識に診断名を使って逃げるのではなく
意図的に「確信犯」として診断名を使う
という態度が必要になるのかもしれません。

無理に努力をしいられるのも本人にとっては大変な苦痛

については
本当に本当に苦手なのがどういう分野なのかが
細かく分かっていれば、それでいいのではないか、と思います。

ちょっと技術や工夫が必要かもしれないけれど
その作業の、どういう部分が非常に苦手なのか
細かくチェック出来たらいいですね。

チェックとは…
どんなイメージでしょう
机上の空論かもしれませんが、私なりに思い浮かぶのは
こんな感じです。

・英語や漢字を観た時に、本人の中で何が起きるのか。
・覚えようとする時に、本人の中で何が起きるのか。
・目で見て覚えるのと、耳から聞くのと、手を動かして動きを覚えるのと、色で覚えるのと、
 それらのどれかを組み合わせるのと、文字の形に意味を持たせるのと、
 どれが一番覚えやすいのでしょう。

こんな事が分かると、苦手を前提にした
対策が立てられるかもしれません。
でも、子どもさんがこのような質問に的確に答えられるとも限りません。
ある程度の年齢と観察力表現力が必要なので、これまた難しいです。

学習障害傾向の子どもさんの家庭教師をしている友人が言うには
その子は歴史の年代などは
歌にしてメロディをつけたら覚える事が出来たのだそうです。

人によって、できるやり方、できないやり方があるということでは
ないでしょうか。

アスペルガー

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 ◆困難克服への発想
 
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ところで、、、、いつも思う事があります。
人は本当に辛い体験が必要なのでしょうか。

苦手は克服すべきなのか(修行系)、
それを避けて得意な所でやっていくのがいいのか(お気楽系)、
苦労は必要なのか(修行系)
苦労でつぶれるよりは、楽しく生きるのか(お気楽系)

これは一概に言えませんし
その人の好み・考え・素質などによって、どうしたらよいのかが変わってくると思います。
簡単に正解が出るようなものではありません。

今私が思うのは、修行系の人はほっといても
修行になるような出来事を引きつけてしまいます。
そういう方は、行けるところまで
その路線で行くことを否定する必要がありません。

普通の人は、

苦手を克服している程、人生は長くない

と思います。

「艱難汝を珠にす」というのは修行系の人の為の言葉で、
お気楽系の人は、それで傷ついて
トラウマになったりしてしまいます。

学校教育は、どうしても修行系に設定されているものが多いと思いますが
お気楽系の人のための方法も、もっと考えてもらえたらな、と思います。

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 ◆うまくできない、って、具体的には?
 
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子どもや家族の誰かが、何かがうまく出来ないで困っている時を
よく冷静に見てみてください

本人が困っていて、家族も困っている。
本人が困っていて、家族は困っていない。
本人は困っていないが、家族が「このままでは将来困るに違いない」と心配している。
本人も家族も困っていない。

のパターンがあります。
そのうち問題になるのは、

本人が困っていて、家族も困っている。
本人が困っていて、家族は困っていない。
本人は困っていないが、家族が「このままでは将来困るに違いない」と心配している。

などでしょう。
本人は困っていないが、家族が「このままでは将来困るに違いない」と心配している。
というのは、ある意味で大問題かもしれません。
あるいは本人もちょっと困りながらも、どうしようもないのでやる気を失っているのかもしれません。

もし
本人は困っていないが、家族が「このままでは将来困るに違いない」と心配している。
ならば、斉藤一人さんの「上級の話」の冒頭に出てくる事が参考になります。

ちょっとアバウトですが
こんな感じです。

人は困らないんだ。
競馬をする人に、周りの人が「あんた競馬なんかしていると後で困るよ」などと忠告したりするが、
本人はちっとも聞かずに、そのまま一生楽しく暮らしている。
実はちっとも困っていない。

中に困る人がいる。
困る時が学ぶとき。

勉強しなくてもたいがいは困らない。
必要な勉強だけですんでしまう。
困った事が出てきた時が、その人が勉強する時。

…ということなのです。

喉が渇いていない馬に水を飲ますことは出来ない、
みたいな雰囲気の言葉もありましたよね。

もしかしたら息子さんは困っていないのかもしれないです。

LD=学習障害というものもあります

あるいは、
本人もちょっと困りながらも、どうしようもないのでやる気を失っている
場合には、「LD=学習障害」というジャンルの事が参考になるかもしれません。

この障害の場合、何か特定のものを学習するのに、とても大きな壁があるんです。
これは誰でもあります。
スリーインワンというテクニックがあって、
それを学ぶと第二ステップで、この「学習障害の解放」が出てきます。

これは、特に何の障害もない、と思っている人でも、
調べると、それなりに近いものが出てきます。

友人の息子さんは、もしかしたらこちらかな、という気がします。

スリーインワンの技術を使って調べると、特定のどの数字がダメだとか、
あいうえおのどれがダメだとか、
直線がダメだとか、
驚くほど、細かく、正確に情報や特徴が出てきます。
それを解放すると、今まで苦手だった事の苦痛が減ります。

簡単な体操のような解放の動きがあって、
それを毎日しばらく繰り返すと、楽になる人が多いそうです。

私は人の顔と名前を覚えるのが、天才的と言いたいくらいに苦手でした。
ものすごい努力をして必死に覚えようとしても、
普通の人の半分も覚えられません。
サービス業にいた時は、本当に必死でした。
それでも迷惑をかけてばかりで
自分は本当にダメなんだと思っていました。

それが、この学習障害の解放をしたら、人の顔と名前を覚えるのが、
以前よりも格段に楽になりました。
今は必死になれば、普通の人のたぶん65%くらいは覚えられます。

なので、場合によっては
スリーインワンのセッションを提供してくれる人を探すのも、いいかもしれません。

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 ◆通じなくても、ダメ、じゃない
 
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とはいえ、何の障害や困難があるにせよ
話が通じない時、分かってもらえない時、とても心が傷つきます。

同じ人間で、同じ日本語を使っているのに、
どうもうまく伝わらない時、
この人には心がない、冷たい、と思ってしまう事があります。

でも、冷たいのではなく
あなたの話し方では、よく理解できないだけ、かもしれないです。
アスペルガー症候群傾向や自閉症傾向があるとすれば
普通の人とは感覚が違いますから
こちらの「当たり前」の気持ちはほとんど伝わりません。

ではどんな風に努力したらいいの?
という事で考えられるはずだと思います。

この人はダメだ、と諦めてしまう前に、こんな努力をしてみると何か違うかもしれません。

 1、分かりやすいたとえ話に置き換えてみる。
 2、図に書いて説明する。
 3、キーワードを紙に書きながら話す。
 4、複雑な話はいくつかに分解して、一度に一つのことだけを伝えて、
 それが伝わったらまた次の一つを伝える。
 5、感情と事実を分けて、まず先に事実は何かを伝える。感情はその後にする。
 6、予定などは時間軸に従って箇条書きに、紙に書いて伝える。
 7、「だいたい」「適当に」「ほどほどに」など曖昧な言葉を避けて、
 「15センチ」「3回」というように具体的な数字を沢山入れて話す。
 8、何か困る事があったら、止めて欲しいと伝えるだけではなく、代わりにどうして欲しいのかを明確に具体的に伝える。
 

これは、ほんの一例ですが「工夫」と言えます。

話や気持ちが伝わりにくい人が身近にいる方は
一度この方法を試してください。
試行錯誤、のイメージで、いろいろやっていて、お互いに
よい方法を探るのです。

探す

今回は、答えを出す事が非常に難しいテーマでした。
これらのことは、答えというより、悩んだり考えたりする時に
より効果的に悩めるようなヒントになってくれればいいな、と思います。