ヒーリングを仕事にしている人のための本のご紹介ですその3

こんにちは、フェアリーブルーの福本いずみです。

お勧めの本

恒例になってきました、ヒーリングを仕事にしている人のための本のご紹介です。

本日のお勧めは宮台真司「14歳からの社会学」 です。

これは、14歳前後の思春期のお子さんに関わることのある
親御さんや先生など全部の方に
読んでもらいたいと思う一冊です。

あなたが14歳でなくても、きっと心には響く何かがあります。

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 ◆宮台さんについて
 
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この本のサブタイトルは「これからの社会を生きる君に」となっています。
「14歳の時にこの本に出会いたかった」これが私が読んだ最初の感想です。
この本は2008年に出版されているので、絶対無理なんですけどね。

宮台さんの紹介を少ししますね。

1959年にの宮台さんは、東京大学大学院博士課程を修了した社会学博士です。
この肩書きを見ると、自分とは違い過ぎるエリート・・・と思ってしまいますが
かなりユニークな人なんです。

 第三章 〈こころ〉と〈からだ〉
 「恋愛」と「性」について考えよう

宮台さんはここで自らの恋愛体験を正直に書かれています。

大学卒業を控えたころに恋人とトラブルになり、
「別れよう」と言われるのが怖くて自分が先に言い出したそう。
そして、とんでもないことをしたという後悔から
それを取り戻すべく、多くの女性とお付き合いを繰り返したそうです。
ちょっと抜粋します。

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25歳から10年間以上、常時5人の女の子と付き合っていた。
一人の女の子には長所もあれば短所もある。
5人の子と付き合って長所だけをツマミグイすれば、おいしいんじゃないかと思っていた。いずれにしても、ぼくは人を愛せない男になってしまった。
金髪にブルーコンタクトを入れたナンパ・サイボーグのぼくは、絶望していた。
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ところが、自分以上に経験豊富な相手に出会ったことで
奇跡の復活をとげ、感情を取り戻したそうです。

宮台さんの語るこのような恋愛と性の話しは、静かに胸に染みこみます。

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 ◆「承認」そして「理解」
 
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宮台さんによれば、弾性が求めているのは「承認」、
そして女性が求めているものは「理解」です。
これは私もその通りだと思うのです。

男性は誰かに、とくに女性に「承認」されて安定することができます。
女性は男性に自分の話を聞いてもらい「理解」してもらってやっと安定できるのす。
ところが、男の子たちは余裕がないから、「承認」してほしいと必死です。
だから、女の子を受け入れ、「理解」する余裕がない。
当然「承認」も得られない、という負のループにはまり込みます。

でも、ゲームの中に女の子がいるからわざわざ傷つかなくても・・・。

しかし、宮台さんに言わせると「ゲームキャラと現実の女性を入れ替え可能にしか思えない状況が続く限り、彼はひとりさみしく死んでいくしかない。」そうです。

当然ですよね。

いろんな感情を表に出しながら丁寧に関係を深めてこそ
続く関係を作っていけるものです。
傷つくことを避けていたら、それは手には入りません。

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 ◆仕事で自己実現はできない
 
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次は第四章の〈理想〉と〈現実〉
君が将来就く「仕事」と「生活」について、

からの引用です。

宮台さんは社会学者だからこそ、時代の流れを追いつつも、
どうしてこういう価値観に変化してきたのか、という解説もちょこちょこ入れてくれています。

実は以前の私は、こういう歴史的理解はすごく面倒だと思っていましたが、
今では「何年に生まれたかで価値観が異なるのは、このような時代の流れの影響なのか」
ということが理解できるようになりました。

そして私が「その通り!私も踊らされていたんだわ」と実感したのがこの部分です。

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ぼくが、就職活動をひかえた学生に、いつもいっていることがある。
それは「自己実現できる仕事があるという考えを捨てろ、そんな期待を持てば持つほどがっかりする。
そうじゃなく、どんな仕事をするんでも『自分流』にこだわることだけ考えろ」ということだ。
あるいは「これさえあれば充分」という考え方をしろということだ。
自分は何があれば幸せな人間なのか、そのためにどんな生活ができればいいのかをはっきりさせ、「それにはこのくらいのお金と時間があれば十分」というふうに考えて、割り切って仕事を探す。

実際、労働者に「生きがい」をあたえるための会社なんてない。
会社はもうけるためにある。
もうけるのに役立つ限りで「生きがい」をあたえるだけだ。
経営者の強欲をいっているんじゃない。
もうけなければ会社がつぶれてみんなが困る。
慈善事業じゃないんだよ。
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これを聞いてすっきりしました。
私も起業する人の支援をしつつ「誰でも仕事で自己実現ができる。その人にしか出来ない、その人だけの仕事がある」と思い込んでいました。

でも、すごくよく考えてみると、
それは決して私の実感から出たものではありませんでした。
だって、私はそんな体験は何一つしていないのですから。

終身雇用制度が終わりをつげ、転職産業が急成長し、
転職に価値を見出した時代の流れの中で、
私は勝手にあれこれ思い込んでいただけなのでした。

この章の最後の方に、宮台さんの生き方について述べられた部分があります。
抜粋しますね。

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こんなふうに、ぼくは「最低限これがあればいい」っていう「最低限」を「これが最低限か、あれが最低限か」とトーナメントで戦わせる方式でやってきた。
仕事も、人間関係も、3章でいったように恋愛もそうだ。
そうやって、過剰に期待しないように生きてきた。

中略

「社会学者になるのが人生の目標」とか「本を書くのが生きがい」とかは考えた事がない。
自分がどんな人間で、何をしているときが幸せか。
「これさえあれば自分は幸せ」とおもえるものは何か。
それをつかむためだけ「試行錯誤」して、おぼろげながらでもつかんでいく。
そうすれば、自分に必要じゃないものに過剰な期待をしなくて済むようになる。
自分に必要なものが見つかったら、それを手放さないためには最低限どうすればいいのか考えればいい。
こういう態度が、仕事に限らず、いろんなものについて必要なんだと思う。
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「14歳でこれを読みたかった・・・」
そうしみじみ思いました。

これが自分の中にストンと落ちれば、
無駄買いもしないし、嫌いなことを無理してやったりはしないでしょう。

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 ◆おわり
 
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14歳だったら

もちろん、あなたも14歳という年齢ではないですよね。
でも、そんなの関係なく、宮台さんの言葉は心に深く響くはずです。
そして、自分の生き方を考え直すことができるでしょう。

あなたがヒーリングを仕事にしている人で、クライアントの悩みが
現代社会の流れとどのような関係にあるのか、
引き寄せだけでは語りきれない時代の流れに
意識が行くようになればと思っています。

これ以外にも生と死のテーマや、自由へのチャレンジなど
生きていく上で必ず直面することが多く書かれています。

ぜひ、読んでみてください。