アグラ旅行記3・値切り交渉

オールドサリー

こんにちは、フェアリーブルーの福本いずみです。

今日もアグラ旅行記の第三弾、
お買い物編です。

アジアでは物の値段はあってないもの、
値切りの交渉をしながら値段が決まっていきます。
日本人なら普通に思う「定価」というものは、
繁華街のスーパーに行けばあるかもしれませんが、
市場や観光客向けの店にはありません。

以前海外旅行した時に親しくなったおばさんがいました。
その方をAさん、と呼びますね。

Aさんはもう80才近いくらいの、ど迫力のあるおばさんですが、
海外旅行慣れしているのです。
子供を産んだ頃からバックパッカーをしていたそうで、
乳飲み子を抱えてまだ国交のなかったチベットにインドから潜り込んだとか。

旅が好きで、そんな風にして世界中を回ったのだそうです。

ある場所で私が買い物をしようとしていて、
どのように値切ったらいいのか、、、
言葉も分からないしどうしようかな、、、と困っていると、
Aさんが来て「交渉してあげようか?」と言ってくれました。

もちろん「お願いします~ヾ(@^▽^@)ノ ワーイ」です。
Aさんは簡単な英語を上手に駆使して、
見事に楽しく値切ってくれました。

 相手の言い値の半額から始める。
 こちらの意思がどうしても通らない時には、諦めて帰る。
 5メートル歩かないうちに必ず、追いかけてきてこちらの言い値になる。

そして値段交渉は、楽しいコミュニケーションなんです。
損するとか得するとかいうことよりも、
お互いの文化の事とか、言葉の端はしから様々なものが見え隠れするのを楽しむのです。

ということを学びました。

しかも心強いAさんがそばにいるのですから、
たくさん買い物をして、楽しく値切りました。

それに現地の人が買う値段の、何倍もの値段を最初に言われるのですから、
言われるままに買っていたら、日本で買うよりも高くなります。

今回の旅行は、私がヒーラーズの二人を連れて行ったのだし、
一人は初海外、
一人は海外慣れはしているけれど、値切るセンスはなし。

となると私が頑張らなければなりません。
しかも私は大阪で暮らしているのですから、
これで値切れなければ女が廃ります。

などと考えつつ、
実は私、不思議なことに素で値切りまくっていました。
Aさんが乗り移ったかのごとくに(^-^)V

まずは半額から。
そして二つ買うからもっと安くしてもらう交渉をする。

購入したサリーで

それで、レンタルサリー屋さんで購入した豪華なサリーは、
5000ルピーが最初の言い値で、
もう一枚3000ルピーのサリーを追加して2枚にして、
5000ルピーにしてもらいました。

その時「ふくもとさんは安くないと買わない人だから」
と言われました。
きっとみんなここまで値切らないのでしょうね。

それに私が他のものを物色している間にヒーラーズの二人も、
私とお揃いで色違いのサリーを買う事になり、
この時は私が気づかなくて、、、残念ながらあまり安くなっていませんでした。

次に大理石のお皿などのお土産物を扱う店では、
その時の不名誉を挽回すべく、
買いたいものを見つけたヒーラーズの一人に張り付いて、
私が横から値切りました。

折り合わなくて「ではいりません、止めておきます」とスタスタと歩き出すと、
案の定、店員さんが追いかけてきます。
その時、店員さんが言ったのは、

「あなたはこれにいくらまで払う気持ちがあるのか?」

でした。
いや、それはもう値切りながら言いましたけど。
私の最終価格はこの金額ですけど。
と思いつつも、さらに金額を提示。

で、私にとって印象的だったのは、彼は、

「あなたはこれにいくらまで払う気持ちがあるのか?」

と質問してきたのです。
私は日本で買い物をして、値切る事もあるけれど、
このようなストレートな質問をされたことは一度もありません。

つまりそれは「この商品にあなたはいくらの価値を感じているのか?」
という意味ですよね。

普段の私たちは、ついている値段と品物とお財布と自分の金銭感覚を調整して、
買うか買わないかを決めます。
値段は決まっているので、品物と値段が釣り合っているのか、
その品物にその値段を払うのは自分の価値観に合うのか、
と考えます。

ここではそうではないのです。

品物に正式な値段はないので、
この品物ならいくらまで出してもいいのか、
その品物の値段はいくらなのかを、自分が決めるのです。
いくらなら品物と金額が釣り合うのかを、自分の価値観で決める。
それを店の人と「交渉」する。

ある人はその品物を1000ルピーで買って満足する。
その人はそれに1000ルピーの値打ちを感じ、
払ってもいいと思った。

ある人はその品物に500ルピーの値打ちを感じ、
500ルピーなら払うよ、と交渉して手に入れる。

同じ物を今、1000ルピーで買っている人がいて、
その横で同じ物を500ルピーで買っている人がいる。
それが当たり前に普通なのです。

物の価値も、値段も、相対的なものなのだな、
その人が払ってもいいと思う金額で、金額は決まるんだな、とつくづく感じました。

初日に購入したサリーは、着やすいようにスカートのように仕立ててもらう事になり、
翌日取りに行きました。
初日の会計の時、日本から持参した4色ボールペンがあったのを思い出し、
日本語で対応してくれた定員さんに配っていました。

翌日サリーを取りに言った時、
パンジャビがあるのに気づいて、お土産用に私はまた購入しました。
その時に「昨日ポールペンをもらったから」と言って、
値切り交渉に気持ちよく応じてくれました。
4色ボールペン、なかなかいいです。

それとアンテイークのサリーが欲しくて聞いてみると、
60年前の物、という惚れ惚れするような素晴らしい作品が出てきたので、
それも向こうの言い値の4分の1の価格で手に入れました。

一般買い物客としてはなかなかいい買い物ができたかな、と思います。

日本人は定価で買うのが当たり前になっていて、
値切り交渉は慣れないと勇気がいるかもしれないけれど、
相手にとって私たちは大金持ちの金づるですから、
非常に高い金額を提示されます。

お互いにとって適切な価格って、、、、いくらなのかな、、、と空想しながら、
「それは日本でそれと同じ金額で売ってる。ちっとも安くない。
ここで買う意味がないから、◯◯にしてよ」
などと言いつつ、定員さんたちの給料とか生活とか住まいとかに思いをはせるのでした。

彼ら、どんな暮らしをしているのでしょうね~

そして、「お買い物は楽しい(=^・^=)」ですよね~
堪能しました。